カテゴリー: 物語の本

  • ことり

    著者 小川洋子 朝日文庫 2016/1/30発行

    本の状態:経年による傷みは多少はあります。

    価格:450円

    人間の言葉は話せないけれど、小鳥のさえずりをよく理解し、こよなく愛する兄と、兄の言葉を唯一わかる弟。小鳥たちの声だけに耳を澄ます二人は、世の片隅でつつしみ深く一生を生きた。やさしく切ない、著者の会心作。解説・小野正嗣。

    ありそうでなさそうで、こんな家族がいると思うと切なさで空を見上げたくなる物語。

    小説家の小野正嗣は、 「この世の片隅に生きる慎ましい存在たちの世界は、その底知れぬ不気味さも含めて、どれほど豊かで複雑な小宇宙であることか」と評価している。(ウィキペディアから)

    小川洋子氏の作品の中で好きな作品

    装画・オブジェは、勝本みつるによるものでこれもとてもいい。挿画って意外なほどに大事かも。

  • 団地のふたり

    著者 藤野千夜 双葉文庫 2024/7/13発行

    本の状態:中古本らしい多少の傷みはありますがほぼ良いと思う。

    価格:500円

    幼なじみの二人は50歳を迎え、共に独身。生家の築古団地で暮らす。奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために、二人で一肌脱ぐことだってある。平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。解説・原田ひ香

    NHK夜ドラで複数回放映。小林聡美、小泉今日子の一般人等身大の演技がとても良い。

    今どきのとても普通な感じが共感を呼ぶのだと思う。

    団地のふたり 双葉文庫

  • 南の島のティオ

    著者 池澤夏樹 文春文庫 2002/8/5発行

    本の状態:経年による傷みはあります。

    価格:300円

    小さな南の島に住むティオと出会った人々を中心に、つつましくも精神的には豊かな島の暮らしをさわやかに描く。
    お父さんとティオが経営しているホテルに絵はがき屋さんがやってくる。島やホテルの風景の絵はがきをお客さんが買って手紙を出すと、もらった相手は、どうしてもこの景色をみたくなる。だから、このホテルに必ず人を連れてくるはがきなのだという。この夢のような話を信じたティオに、絵ハガキ屋さんが最後におまけにくれた一枚とは?

    こころが豊かになるような物語

  • 帰れない山

    著者 パオロ・コニェッティ 訳 関口英子 新潮社

    街の少年と山の少年 二人の人生があの山で再び交錯する。山がすべてを教えてくれた。牛飼い少年との出会い、冒険、父の孤独と遺志、心地よい沈黙と信頼、友との別れ――。北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、本当の居場所を求めて彷徨う二人の男の葛藤と友情を描く。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞し、世界39言語に翻訳された国際的ベストセラー。

    特に登山経験者でなくとも、胸を打つ描写に魅了されたという意見が多いらしい。静かな文章が心地よいという声も多いが、山の情景を深く理解するには実際の経験が欲しいとする意見も一部にある。